我爱五指山,我爱万泉河

作詞 郑南、作曲 刘长安

我爱五指山,我爱万泉河,
双手接过红军的钢枪,
海南岛上保卫祖国,
啊,五指山,
啊,万泉河,
你传颂着多少红军的故事,
你日夜唱着红军的赞歌。
我爱五指山的红棉树,
红军曾在树下点篝火,
我爱五指山的红石岩,
红军曾在石上把刀磨,
我爱红军走过的路,
我沿着山路上哨所。
我爱万泉河的清泉水,
红军曾用河水煮野果,
我爱万泉河的千重浪,
红军在这里把敌人赶下河,
万泉河流水向大海,
我沿着河边去巡逻,
啊,五指山,
啊,万泉河,
红色的江山我们保卫,
红军的钢枪永在手中握。

五指山を愛し、万泉河を愛す

作詞 鄭南、作曲 劉長安

五指山を愛し、万泉河を愛す、
両手に紅軍の小銃を握りしめ、
海南島で祖国を守る、
ああ、五指山
ああ、万泉河
あなたはいくつかの紅軍の物語を讃え伝える
あなたは日夜紅軍の讃歌を歌う
私は五指山のキワタを愛す、
紅軍はかつて樹の下で篝火を焚いた
私は五指山の赤い岩を愛す、
紅軍はかつて岩の上で刀を研いだ
私は紅軍の歩んだ道を愛す、
私は山道に沿って詰め所に行く。
私は万泉河の清らかな水を愛す、
紅軍はかつて河の水で果実をゆで、
私は万泉河の重なる波を愛す、
紅軍はここで敵を河へと追いやった、
万泉河の水は大海へと流れ、
私は河辺に沿って見まわる、
ああ、五指山、
ああ、万泉河、
赤い山河は私達が守る、
紅軍の小銃は永遠に手の中で握る。

概要

ゆっくりとした歌い方から始まり、ちゃんとサビもあって盛り上がる上に軽いアップテンポな箇所もある。聞いていて楽しい歌だ。歌詞もさほど血生臭さを感じさせず、スッと共産党の描く国家建設の一端に入りこめそうな気がしてくる。歌詞の中に敵を河へと追いやったとあるが、海南島ではそのような事実は確認されない。

1973年から歌われ始めた曲で、初出は「战地新歌」(戦地新歌)に見られる。歌詞の中に見られる五指山、万泉河ともに中国最南端の島、海南島の地名である。しかしこの歌の作曲に関わった二人と歌手の李双江の三人とも、発表された当時は海南島に行ったことがなかった。指示によってか自発的にかは分からないが、彼らは海南島をテーマに本歌を書いたが、歌われているのは人民解放軍兵士たちの情熱、祖国への愛と山河を愛する気持ちといった一般的なものである。それに海南島の風土や人情を勉強して、付け加えたものが本歌らしい。それでいいのか。1987年の春節(旧正月)のコンサートが中国中央電視台で放送されたときには、海南省建設を盛り上げるための歌として本歌が歌われた。

動画はテレビ番組から。この番組で歌っているのが前述の海南島に行ったことのなかった3人の一人、李双江である。彼は歌い始めてから10年ほどして海南島を訪れた。大きなステージとディスプレイにそれなりの規模の大きさを感じる。今になっても、海南島建設は国家としての重点項目であることが窺える。