鼓浪屿之波

作詞 张藜、红曙、作曲 钟立民

鼓浪屿四周海茫茫,海水鼓起波浪。
鼓浪屿遥对着台湾岛,台湾是我家乡。
登上日光岩眺望,只见云海苍苍。
我渴望,我渴望,快快见到你,美丽的基隆港。
母亲生我在台湾岛,基隆港把我滋养。
我紧紧偎依着老水手,听他讲海龙王。
那迷人的故事吸引我,他娓娓的话语记心上,
我渴望,我渴望,快快见到你,美丽的基隆港!
鼓浪屿海波在日夜唱,唱不尽骨肉情长。
舀不干海峡的思乡水,思乡水鼓动波浪。
思乡思乡啊思乡,鼓浪鼓浪啊鼓浪。
我渴望,我渴望,快快见到你,美丽的基隆港。

鼓浪嶼の波

作詞 張藜、紅曙、作曲 鐘立民

鼓浪嶼の四方の海は果てしなく広く、海の水は波を起こす。
鼓浪嶼は台湾に遥か遠く、台湾は我が故郷。
日光岩に登って見渡し、ただ果てしなく広い雲海を見る。
切望する、切望する、早くあなたに会うことを、美しい基隆港よ。
母は私を台湾で産み、基隆港で養った。
私は老いた水夫にひたと寄り添い、彼が海神を語るを聞く。
あの魅惑的な物語が私を引き寄せる、彼の魅了する語りを心に留め、
切望する、切望する、早くあなたに会うことを、美しい基隆港よ。
鼓浪嶼の海の波は日夜歌う、歌って尽きず肉親の情は長い。
汲めども尽きない海峡の故郷の水を思う、故郷の水が波を起こす。
故郷を思う故郷を思うああ故郷を思う、波を起こす波を起こすああ波を起こす。
切望する、切望する、早くあなたに会うことを、美しい基隆港よ。

概要

鼓浪嶼は厦門近辺にある地名である。呼びかけるような歌詞を見て分かる通り、向かい岸にある台湾に向けて平和統一を呼びかけている歌だ。波は起きるけども、それは全て同じ源によるのだと言っている。しっとりとした歌声がつい心に迫る情景を思い起こさせる。

1981年、福建省音楽家協会からの要請を受けた钟立民(鐘立民)が福建省で日光岩に登り、その時の景色を歌詞にしたものが本歌になった。現在は中台でなにか公式のイベントをするときには上演されている歌である。1984年には春节晚会(中国のお正月(春節)に放送される紅白のようなエンターテイメント番組)で歌われた。1988年には厦門市が設けた文学賞の特別栄誉作品として表彰された。

動画はどこかのテレビ番組から。「歌声飘过30年」(歌声運ばれ30年)という番組であることが右下の表示から確認できる。歌っている歌手の张暴默(張暴默)は前述の1984年の春节晚会で本歌を歌い、その歌唱力から爆発的な流行を引き起こしたその人である。彼女の歌を聞くと、全国を席巻したのも頷ける。