吐鲁番的葡萄熟了

作詞 瞿琮、作曲 施光南

克里木参军去到边哨
临行时种下了一棵葡萄
果园的姑娘哦阿娜尔罕哟
精心培育这绿色的小苗
啊!引来了雪水把它浇灌
搭起那藤架让阳光照耀
葡萄根儿扎根在沃土
长长蔓儿在心头缠绕
长长蔓儿在心头缠绕
葡萄园几度春风秋雨
小苗儿已长得又壮又高
当枝头结满了果实的时候
传来克里木立功的喜报
啊!姑娘啊遥望着雪山哨卡
捎去了一串串甜美的葡萄
吐鲁番的葡萄熟了
阿娜尔罕的心儿醉了
阿娜尔罕的心儿醉了
吐鲁番的葡萄熟了
阿娜尔罕的心儿醉了
阿娜尔罕的心儿醉了 心儿醉了

トルファンのぶどうは熟した

作詞 瞿琮、作曲 施光南

カリムは軍務に就き辺境を見張る
出発のとき一株のぶどうの種を植えた
果樹園の娘よアナルハンよ
この緑の小さな苗を真心込めて育てた
ああ! その灌漑のため雪解け水を引き
日に当てるため藤棚を作り
ぶどうは肥えた土地に根を張る
長いつるは心のなかに巻き付く
長いつるは心のなかに巻き付く
ぶどう園は幾度かの春風秋雨を経て
小さな苗は既に大きく健康に高くなり
枝の先に果実を実らせる頃
カリムが功を立てたと吉報が届く
ああ! 娘よはるかに見よ雪山の哨所を
一つの甘いぶどうを持って行け
トルファンのぶどうは熟した
アナルハンはうっとりした
アナルハンはうっとりした
トルファンのぶどうは熟した
アナルハンはうっとりした
アナルハンはうっとりした うっとりした

概要

情緒的な歌である。カリムとかアナルハンとか聞きなれない名前が出てきて中国の歌なのかと疑ってしまうが、やはりそこは漢民族と55の少数民族が共存する国、これは新疆ウイグル自治区の人たちの名前なのだ。ウイグル族の曲調で、ウイグル族の名前。なのに中国語の歌。奥深さの一端を知る。

穏やかで抑揚ある旋律と心を打つ歌詞が特徴的な歌で、アナルハンというウイグル族の娘と辺境を守る軍務に就いているカリムという兵隊の恋心を歌っている。愛国心と愛情が交錯する深い歌である。祖国や暮らしへの愛と人を思う気持ちを歌っている。趣きのある歌詞だったので俗っぽくなることはなかった。1978年に作曲家の施光南がウイグル族の音楽を用いて編曲し、全編を通じてウイグル族の舞の中にある太鼓のリズムを取り入れた。

動画はミュージックビデオから。綺麗なお姉さんが出てくるが、どう見ても漢民族の顔ではない。ウイグル族なのだろう。顔といい衣装といい、見慣れないものなので一瞬構えてしまう。聴き始めてもやっぱりウイグル族の曲調なので何やら落ち着かない。字幕の漢字だけが、いつもの雰囲気をたたえている。