歌え中国革命歌

唱口常開!

毛沢東

送瘟神 | 疫病神を送る

送瘟神

作詞 毛泽东 作曲 李伟

绿水青山枉自多,华佗无奈小虫何!
千村薜荔人遗矢,万户萧疏鬼唱歌。
坐地日行八万里,巡天遥看一千河。
牛郎欲问瘟神事,一样悲欢逐逝波。
春风杨柳万千条,六亿神州尽舜尧。
红雨随心翻作浪,青山着意化为桥。
天连五岭银锄落,地动三河铁臂摇。
借问瘟君欲何往,纸船明烛照天烧。

疫病神を送る

作詞 毛沢東 作曲 李偉

緑水青山いたずらに多く、華佗は小虫に何もせず!
多くの村で人はオオイタビに用を足し、多くの家で笛もまばらに鬼歌う。
日がな一日地面に座り、天めぐり遥かに見る千の河。
牛郎は疫病神に問いたがる、同じく哀楽は行く波を追う。
春風の柳千万条、六億の神州は皆唐虞。
赤い雨は心のまま浪を作り、青山の思いは橋となる。
空は五峰に連なり銀の鋤を下ろし、地は動き三河の鉄腕を揺らす。
疫病にどこへ行きたいか尋ねる、紙の船明るいろうそくは空を焦がす。

概要

何のことはない歌に聴こえる。穏やかな曲調で心に染み入るように歌詞が入ってくる。後半はテンポが良くなって中国らしい展開が広がる。普通の歌だなと思って聴いたあと、経緯を知ると感動する。それからまた聴き直すと違った味わいが出る。感動的な歌となるから侮れない。

本歌は毛沢東主席が1958年7月1日に江西省余江県が住血吸虫症で消滅したことを知ったあと、絶え間なく頭に浮かび眠れずに作った二つの七言律詩である。1959年には上海映画製作所の手によって映画にもなったし、また長編小説として発表されもした。

動画は誰かの作ったMVから。閻魔様の絵なのかな、というぐらいしかわからない。

世界是你们的 | 世界はあなた達のもの

世界是你们的

作詞 毛泽东 作曲 李劫夫

世界是你们的,
也是我们的,
但是,归根结底是你们的。
你们青年人,
朝气蓬勃,正在兴旺时期,
好象早晨八九点钟的太阳,
希望寄托在你们身上。

世界はあなた達のもの

作詞 毛沢東 作曲 李劫夫

世界はあなた達のもの、
また私達のもの、
しかし、結局はあなたたちのもの。
あなた達青年は、
気力に溢れ、まさに元気なとき、
まるで朝8時9時の太陽のごとく、
希望はあなたの上に託されている。

概要

とってもとっても素晴らしい歌である。歌詞がいいのはもちろんのこと、曲調も時代の希望を感じさせる、明るさを凝縮した感じがある。歌いやすいし短くて覚えやすいし、歩きながら、学校や勤務先に行く途中の道で覚えられるぐらいの歌である。明日への希望を持ちながら、一日を始めることができそうな、そんな歌である。

毛沢東語録から作られた歌のうちの一つである。1966年9月30日、10月12日、10月25日に「人民日报」(人民日報)で一連の作品が出てから、様々な作品が出るようになった。本歌もそうしたものの一つである。大衆化した歌とされ、その特徴としては旋律が簡単で口にしやすい演奏、狭い音域、多くの人が簡単な練習で歌えること、それに格調が高く人心を鼓舞するなどがあげられる。もともとのお言葉は1957年11月17日、毛沢東主席がモスクワ大学を訪問した時に数千人の中国人留学生の前で語られた講話をもとにしている。

おそらくは記録映像から。60年代の北京の様子と毛沢東同志のお姿も拝見出来て、短いけれど素晴らしいできになっている。おそらくは天安門広場と思われるところで毛沢東主席が現れ、周りの人たちが歓喜している。当時の熱狂と希望が伝わる映像に、この歌の歌詞と曲調がマッチしている。短いけれどもなんどでも見てしまう映像だ。

蝶恋花·答李淑一 | 蝶恋花・李淑一に答える

蝶恋花·答李淑一

作詞 毛泽东、作曲 -

我失骄杨君失柳,
杨柳轻飏直上重霄九。
问讯吴刚何所有,
吴刚捧出桂花酒。
寂寞嫦娥舒广袖,
万里长空且为忠魂舞。
忽报人间曾伏虎,
泪飞顿作倾盆雨。

蝶恋花・李淑一に答える

作詞 毛沢東、作曲 -

我は楊を失い君は柳を失う。
楊と柳は空の高みへ軽々と舞う。
試しに呉剛(仙人)に天に何があるかと問えば、
呉剛は桂花酒を差し出す。
寂しげな嫦娥(仙女)は袖を伸ばし
万里の青空を忠魂のために舞う。
たちまち勝利の知らせを聞けば、
歓びの涙は雨になる。

概要

かなり難しい、毛沢東の詩である。国のために犠牲になった烈士たちを讃える詩である。亡くなった者たちは天国に行って仙人・仙女と暮らしている。だから彼らに聞けば、亡くなった者たちの暮らしもわかるだろう。功績のあった彼らのこと、さぞいい暮らしをして、私達を見守ってくれているに違いない。そんな思いが伝わる歌である。

作中に出てくる楊と 柳は毛沢東の妻であった杨开慧(楊開慧)と李淑一の夫であった柳直荀を指す。毛沢東と柳直荀は共に親しく、また杨开慧(楊開慧)と李淑一も共に親しかった。しかし革命戦争のさなかに命を捧げる結果となってしまった。1957年の春節に李淑一が毛沢東に、彼の詩を読んだ感想を書いて送った。その返事を元にして、本歌が作られた。

動画は音楽会の映像から。中国共産党成立90周年の祝賀民族音楽会であることから、2011年の映像である。歌っている人たちにしても歌詞の内容は難しいと思うのだけど、上手に情感を込めて歌っている。1分20秒から再生しているけど実際は前奏が長い。でも長くても聞く価値のある美しさである。

七律·人民解放军占领南京 | 七言律詩・人民解放軍、南京を占領する

七律·人民解放军占领南京

作詞 毛泽东、作曲 -

钟山风雨起苍黄,
百万雄师过大江。
虎踞龙盘今胜昔,
天翻地覆慨而慷。
宜将剩勇追穷寇,
不可沽名学霸王。
天若有情天亦老,
人间正道是沧桑。

七言律詩・人民解放軍、南京を占領する

作詞 毛沢東、作曲 -

南京の風雨は突然起こり、
百万の精鋭は大河を渡る。
勇壮な地形今は昔に優り、
何が起きようと意気盛ん。
勇気あふれる解放軍は敵を追い詰め、
項羽に学びて名誉を追うべからず。
天に情有らば天もまた死す、
人の正しきは移りゆく。

概要

歌詞の荘厳さが伝わるメロディで、合唱になると重々しい歌声が心にまで響いてくるようだ。これほどまでにいい曲を作っているのに作曲者の名前は伝わっていない。残念である。

1949年4月20日、国民党は共産党が提示した和平協定文書への署名を拒否した。これを発端に人民解放軍は一気に攻勢をかけ、特に鄧小平の指揮する人民解放軍第二、第三野戦軍は江西省から江蘇省に至る黄河の200km以上に及ぶ箇所で戦闘を仕掛け、第三野戦軍は4月23日に南京を占領した。この知らせを聞いて毛沢東主席は欣喜雀躍、嬉しさのあまり七言律詩を書いたのが本歌だ。

動画は中国中央電視台の番組から。人民解放軍の人たちが合唱している。七言律詩としてはある程度平仄・押韻は整っているものの、かっちりはしていない。難しい単語の説明をすると以下のとおり。

鍾山
『江南通志』より。江寧の東北にある地名。諸葛亮が言及した。ここでは南京を指す。
虎踞龙盘
『太平御覧』より。諸葛亮が南京の西にある地形を見て形容した時の言葉。
勇追穷寇
『司馬法』より。「穷寇勿追」(窮鼠を追うなかれ)という言葉がある。敵を追い詰めすぎるなということだが、ここではその反意語が使われている。
霸王
西楚の覇王と呼ばれ、秦の国を滅ぼした項羽のこと。楚を共産党、秦を国民党に見立てて歌っている。
天若有情天亦老
李賀『金銅仙人辞漢歌』より。天がもし国民党の圧政を見ているのであれば、そんなものまさに滅ぶべくして滅ぶべし、といった意味。
沧桑
沧海桑田。大海が田んぼに変わる。変化が激しいもののたとえ。革命を通して旧習を打破していかねばならぬことを指す。

七律·长征 | 七言律詩、長征

七律·长征

作詞 毛泽东、作曲 彦克、吕远

红军不怕远征难,万水千山只等闲。
五岭逶迤腾细浪,乌蒙磅礴走泥丸。
金沙水拍云崖暖,大渡桥横铁索寒。
更喜岷山千里雪,三军过后尽开颜。

七言律詩、長征

作詞 毛沢東、作曲 彦克、呂遠

紅軍は長い行軍での困難を怖れず、万水千山は普段通り。
南嶺山脈は入り組んで小さな波を起こし、烏蒙山の勢いは泥塊のごとく。
金沙江の水は雲を叩いて崖を暖め、大河を渡る橋の鉄索は寒く。
岷山の千里の雪に更に喜び、三軍は皆顔がほころぶ。

概要

歌詞にピッタリの雄大な曲、心にも体にも響く合唱。豪華な革命歌である。
それもそのはず、この作詞は毛沢東なのだ。漢文の素養がある毛沢東の
知性が光る、難しい歌詞である。

中国共産党軍が革命の根拠地を移す際、福建、江西、広東、湖南、広西、貴州、
四川、雲南、西蔵、甘肅、陜西の十一省にわたって敵軍を撃破しながら移動した
長征を表した七言律詩である。七律と書いてあるとおり、七言律詩の平仄を踏んでいる。

動画は誰かが作成した映像から。革命絵画のスライドショーのBGMとして本歌が
歌われている。山の上の様子が多い絵、若い毛沢東や周恩来などが独特のタッチで
描かれていて感慨深く見つめてしまう。動画製作者の作戦にまんまと引っかかっている。
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