壮锦献给毛主席

作詞 高守信、罗晋 作曲 麦丁

美丽的壮锦献给毛主席
献上我们壮族人民的一片心意哎
绣上那壮山好风光哎
献给领袖毛主席哎
青山绿水挂彩虹啊
万顷良田映红旗哎
丰收山歌冲云霄啊

チワン織を毛主席に捧げる

作詞 高守信、羅晋 作曲 麦丁

美しいチワン織を毛主席に贈る
我々チワン族の人民の気持ちを贈るよ
あのチワンの山良い景色を縫い取るよ
領袖毛主席に贈るよ
青い山青い水かかる虹よ
広い田んぼが紅旗を映すよ
豊作の山歌は大空にぶつかるよ

概要

名作である。歌の覚えやすさ、荘厳さに加えて、少数民族の毛主席への赤誠を歌い上げている歌なのに民謡調ではないところが珍しい。歌詞にもチワン族の多い広西の様子が描かれており、目に浮かぶようである。壮锦送给毛主席(チワン織を毛主席に贈る)という題名でも流通しているようである。

1965年、広西チワン族自治区の成立10周年を迎え、作曲家麦丁と作詞家高守信、罗晋(羅晋)が本歌を作った。広西民謡の代表作品とされる。広まった歌だがもともとは东兰(東蘭、広西チワン族自治区の一つの県)の民謡「歌唱毛主席」(毛主席を歌い讃える)と「歌唱韦拔群」(韋抜群を歌い讃える)であった。当時、高守信と麦丁は中央民族歌舞団で仕事をしていた。当時の広西文化庁庁長は新疆に「新疆好」(新疆は良い)という歌があり、全土に広まったのだから、広西も「广西好」(広西はよい)という歌を持つべきだと言った。麦丁はこの考えは素晴らしいと思ったが、しかし当時全国的に毛主席を歌い讃える風潮が巻き起こっていたため、もしチワン族がもっとも愛するチワン織を毛主席に贈ることができたら、意義があると思い、高守信に伝えた。高守信は麦丁の気持ちを詞にし、麦丁はすぐに作曲した。本歌が発表されると全国を席巻し、チワン族人民の毛主席に対する尊敬の情を表現することとなった。同時にチワンの綿が広西民族文化芸術の象徴であるという印象も与えた。

動画は広西省のテレビ番組から。たった1分ちょっとの歌なのに、みんな踊りも歌もカメラワークもみっちり練習している様子が窺える。本歌にかける意気込みが伝わってくる。そのせいか、何度見ても味わいの薄れない映像となっている。さあ、また見なおそう。